インドカレー屋さんでアルバイト

インドカレーが大好きで、お店に通ううちにアルバイトをさせてもらえることになりました。

マスターは温和な方で、生粋の日本人です。
しかし、インドへの愛はインド人以上だったように思います。
小さいお店だったので、マスターと二人だけでのお仕事でしたがインド滞在のエピソードなんかで話題は尽きることはありませんでした。

私はフロアの仕事だけをお願いされていたので、お冷とお絞りを出して注文を聞き、出来上がったカレーを運んで空いた席を片付けるだけでした。

そのため、案外空き時間があって手持ちぶさたになることもしばしば。

そんな時は、マスターがカレーを作る姿を眺めるのが好きでした。

そのお店では、一皿ずつカレーを作っていました。
ベースになるソースに、それぞれのカレーに合ったスパイスを投入し具を加えていくのです。
その光景は、インドカレーの作り方を知らなかった私には魔法のようなものでした。
何種類もあるスパイスを自在に操れるマスターを純粋に尊敬してしまうほどです。

カウンターに座ればその光景が見えるので、お客さんと「すごいね」と言いながらよく眺めていました。